子どもの頃、「青い鳥」という物語の何に惹かれたのかと考えています。
幸せの青い鳥はすでに手の中にあった。
という結末は、様々な経験を経てこそ理解できるのではないか。そう思うからです。
でも、青い鳥というモチーフは、子ども心に沁みていました。「青い」には何か不思議な力があるのかもしれません。
私は25年ほど前から、2~3年に一度、鹿児島県の与論島を訪れています。
10回は足を運んでいることになるのですが、つい先日、初めてこの島に青い鳥が存在していることに気づきました。イソヒヨドリという名の鳥で、ごく普通にいるのだそうです。
コロナ禍でこの数年、東京でも鳥の存在を意識するようになっているからでしょうか。その時々に関心のあることにしか目がいかないものなのかもしれません。
青いと言えば、青い地球のことも気にかかります。
幸せの青い星はここにあったと気づくのが、遅くならなければと思っています。
おとなも子どもも、多くの人が青い星の物語を心に抱えられるといいのになと願っています。