ショートエッセイ いきもの語り

年老いた猫が寝たきりになり、見送りました。3年間このブログを開くことを躊躇っていましたが、コロナ禍で感じ続ける生きていることの奇跡と感謝をあらためて綴ってみようと思います。

和ばら、とともに

バラの花束が到来して3日。
つぼみだった数本が、想像もできなかった姿に変わってきました。
生き物は、変化が、楽しい。
 
そのバラを作っているご本人に、
あなたのバラは強いそうですね。
切り花にしても何日も持つと評判を聞いていますが。
と声をかけると、
それはもらってくださった方が思いを込めてくださるからだと思いますよ。
大切にしたいと思ったら、
毎日ちゃんと水をかえるとか、バラが好きそうな場所に置くとか、気持ちを込めて扱うものでしょ?
と、ごくごく当たり前の答えが返ってきました。
 
確かにこの3日、この場所じゃあ暑すぎないかな。とか、
水をかえる時、茎も洗ってあげたらバラは気持ちいいかな。などと考えています。
1日でも長くそばにあってほしいから、結果的にそうなる。
特別な方法で育った魔法のバラじゃなくて、飾る人の思いを受けるバラだから長持ちする。
でもそうなるのはやはり、飾る人が作り手の思いに気づいているからだと思います。
「大切にしたい」って、そういうことかも。
 
自分から作り手の思いに積極的に触れに行ったら、世の中がすごく変わって見えるんじゃないかな。
モノ、事、人を大切にしたいなら、思いを探りに行かなきゃ。
反省を込めて。

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和ばら開きました