ショートエッセイ いきもの語り

年老いた猫が寝たきりになり、見送りました。3年間このブログを開くことを躊躇っていましたが、コロナ禍で感じ続ける生きていることの奇跡と感謝をあらためて綴ってみようと思います。

鳥日記

働く小鳥

鳥たちの恋の季節です。 キジバトの男子が女子に首を振ってアプローチをしていたり 電線の鳥たちが2羽ずつきれいに分かれていたり。 おやおやと微笑ましく見ています。 一昨日、公園の高い樹木のてっぺんに不思議なものをみつけました。 カマキリの卵にして…

目覚めた時に聞こえるのは

何年前のことでしょうか。 目覚めたら小鳥の声が真っ先に聞こえる、 そんなところに住めるのが幸せ。 と、自分なりの幸せの定義をひとつ決めたことがあります。 あ、申し訳ないけれど、この場合「小鳥」にカラスは含みません。 今朝はスズメが仲間を呼んでい…

ぷっくりヒヨドリ

先に居たのは、私の方です。 3m後ろの枝にとまったのは、あなたの選択です。 左後ろに気配がするので振り返ると、ヒヨドリがぷっくり膨らんでぼ〜っとしていました。 カメラを向けても気づかないのか、ぼんやりしているので、思う存分観察させていただきまし…

鳥の巣 Bird's Nest

鳥の巣が落ちていました。 こぶしぐらいの大きさの、小さくて、軽そうな巣です。 強い北風が樹上から吹き飛ばしたのではないかということです。 メジロの巣、なのだそうです。 梅の花が少ずつほころび始めるこの時期、活発に動いているメジロ。何をしている…

小鳥で世界を見る

鳥がいる。というだけではダメなんです。 なぜそこにいるか考えたことがありますか? と話している人がいました。 今年、冬鳥の渡りが遅い。というのは、遅いのではなく、どうやら個体数が少ないのだそうです。 東京の夏が長かったからだけではなくて、実は…

冬のココココ

夏はうっそうとした木々しか見えない近所の洋館の庭が、 冬場は恰好の野鳥観測ポイントになっています。 でも去年ほどあまりいろいろ見かけないなと思っていたら、野鳥に詳しい人が、 「今年は遅いみたいですよ」 と、渡りが遅れていることを教えてくれまし…

越冬するモノ 春待つ気分

2か月ぶりに近所(23区内)の「森」に行きました。 足元は枯葉ばかりになっていて、見上げれば夏よりずっと鳥の姿が目につきます。 これまであまり気にならなかったワカケホンセイインコが複数いたので、 「ワカケってこんなにいましたっけ?」 と鳥に詳しい…

都会にフクロウ

コロナ禍の一年。 圧倒的に自宅に居ることが多くなったことと引き換えに ご近所発見の機会も増えました。 その中で最大の発見が、この大きくて立派な鳥がすぐ近くにいたということです。 そもそも自分の住む街にこの鳥が来るような保護林があることなど知ら…

世界は美しく仕組まれている

友達と会うこともままならない毎日、 新しい刺激がないかと思いきや、 すぐ近くに、楽しいこと、どきどきすることが山のようにあるようです。 公園のベンチに座っていると 一羽のツグミがこちらを気にして近づいたり離れたり。 単眼鏡で見てみると、見事に組…

すずめのお宿

お宿がそこにあると気づいてしまいました。 覗いてごめんと思いつつ、あちらもこちらを眺めていたのでアイコでしょう。 野生に生きる動物は、目が合うと心臓に大きく負担がかかるほど緊張するのだと言います。 それでも鳥たちは目を合わせながら2mくらいまで…