ショートエッセイ いきもの語り

年老いた猫が寝たきりになり、見送りました。3年間このブログを開くことを躊躇っていましたが、コロナ禍で感じ続ける生きていることの奇跡と感謝をあらためて綴ってみようと思います。

小鳥で世界を見る

鳥がいる。というだけではダメなんです。
なぜそこにいるか考えたことがありますか?
と話している人がいました。
 
今年、冬鳥の渡りが遅い。というのは、遅いのではなく、どうやら個体数が少ないのだそうです。
東京の夏が長かったからだけではなくて、実は繁殖地のシベリアで何か繁殖できない理由があったに違いありません。
そんな話を数日前に聞きました。
そういえば、一年中いる留鳥の、シジュウカラヒヨドリばかりが目につきます。
シベリアで、いったい何が起きたのでしょう。
 
昆虫の発生数が少なくなると、もちろん鳥にも影響があるそうです。ドイツの統計では、飛ぶ昆虫の数が30年間で1/4に激減しているらしいのです。
日本にいる650種の鳥たち。鳥たちがそれぞれどんな事情でそこにいるのか。考えたら、地球の話になるのです。
そんなふうに言われたら、そのあたりにいる鳥が、偉大な存在に思えてきます。

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シメ