ショートエッセイ いきもの語り

年老いた猫が寝たきりになり、見送りました。3年間このブログを開くことを躊躇っていましたが、コロナ禍で感じ続ける生きていることの奇跡と感謝をあらためて綴ってみようと思います。

都会にフクロウ

コロナ禍の一年。

圧倒的に自宅に居ることが多くなったことと引き換えに

ご近所発見の機会も増えました。

その中で最大の発見が、この大きくて立派な鳥がすぐ近くにいたということです。

そもそも自分の住む街にこの鳥が来るような保護林があることなど知らなかったし

その保護林を「健康」に保とうと努力されている方々がいることも知らなかった。

人と接することが少ない中、うつうつと心配ごとばかりが頭の中に湧いてくるので

緑に囲まれる環境に身を置きたいと、保護活動に参加させてもらうようにしたら

こんな素敵な鳥に出会える機会が生まれたというわけです。

 

冬のはじめ、この鳥がクスノキの大木に居ると気づいた時、

かわいそうに、居場所がなくなってこんなところに来たんだね

どこかのペットが逃げてきたのかな

と話していましたが、

もう3ヶ月も姿を見せているので、ここへ来た理由はともかく、私たちが「健康」を気遣う森を気に入ってくれているようです。

東京の、23区内です。

このフクロウが居るか居ないかが、今や「健康」のひとつのバロメーターになりました。

フクロウも、森も、街も、そして私たちヒトも、密やかにでも健康で居続けられますようにと願うばかりです。

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東京のフクロウ