ショートエッセイ いきもの語り

年老いた猫が寝たきりになり、見送りました。3年間このブログを開くことを躊躇っていましたが、コロナ禍で感じ続ける生きていることの奇跡と感謝をあらためて綴ってみようと思います。

目覚めた時に聞こえるのは

何年前のことでしょうか。
目覚めたら小鳥の声が真っ先に聞こえる、
そんなところに住めるのが幸せ。
と、自分なりの幸せの定義をひとつ決めたことがあります。
あ、申し訳ないけれど、この場合「小鳥」にカラスは含みません。
 
今朝はスズメが仲間を呼んでいましたし、
最近はシジュウカラのさえずりが聞こえることも多くなりました。
だからたぶん、幸せなのだと思います。
散歩に行くとこの冬はなかなか会えなかったジョウビタキがボケの花の周囲で遊んでいました。
幸せな光景です。
 
この冬会えなかった鳥といえば、フクロウです。
去年は何度も見かけたのですが、残念なことに一度も会えませんでした。
フクロウは、実は今、住宅難なのだそうです。
大きなウロのある木が少なくて、子育てができないのだとか。
それも、人のせいですね。残念なことですが。
 
人であれ鳥であれ、静かに住まえる場所を奪っていいはずがないのに。
朝、最初に聞こえる音が争いの音?そんなことがあっていいはずがないのに。
朝いちばん初めに聞こえる音が、平和な音であってくれ。そういつも願っています。

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ジョウビタキ、ボケの花に遊ぶ