ショートエッセイ いきもの語り

年老いた猫が寝たきりになり、見送りました。3年間このブログを開くことを躊躇っていましたが、コロナ禍で感じ続ける生きていることの奇跡と感謝をあらためて綴ってみようと思います。

雨上がりはキノコの日

今日はキノコの日。
と言っても食べるわけじゃなくて。
雨あがりの森ではおもしろいキノコに出会えるはずと思っていたけど、
こんなおかしなものが土の上でコロコロしているとはドッキリ。
 
 「フクロタケ」って小学校で習ったような気もするが、
エリマキツチグリというキノコだとか。
生で、しかも予想もしていなかったところで出会ってしまうと
どう受け止めてよいかわからず心臓がバクバクする。
先週「君たちはどう生きるか」を見たばかりということもあって、
この子たちが集団で襲ってきたらどうしようなんて想像したり。
 
憧れの埴沙萠先生にならって
胞子を飛ばす撮影にはもってこいだけど、
小枝でつついて胞子を飛ばすしかなく。
でもやっぱりキノコをいじめているみたいで嫌だな。
 
雨粒が落ちるとか、野生動物が踏んでくれるのを待っているのよね。
 
踏まれるのを待っているとは、キノコの先輩、おもしろいことをおっしゃる。
次回はスポイトを持ってきて雨粒がわりの水滴を落としてみましょうね。とキノコ先輩。
うまくいくかしら。
埴沙萠先生みたいな見えない世界を、森の中で、できるだけ自然な姿のままでつかまえること。
そんなことに挑もうとしています。天然素材を使ったちょっとしたゲームですね。

エリマキツチグリ