ショートエッセイ いきもの語り

年老いた猫が寝たきりになり、見送りました。3年間このブログを開くことを躊躇っていましたが、コロナ禍で感じ続ける生きていることの奇跡と感謝をあらためて綴ってみようと思います。

地球の楽しみ

キノコにはまったらおしまいだ。笑
と思っていたので、できるだけキノコを見ないようにしてきました。
種類が多く違いが微妙で、他の植物との関係なんか考えはじめたら、まじめに取り組むには一生かけても追いつかない。
とわかりきっていたので。
 
 でも、森林と関わって3年。
とうとうその魅力にたどり着いてしまいました。
加えてこんどはシダ植物?
いやいや、そこには絶対手を出さない!
なんて消極的な覚悟は、真摯に取り組んでいる人には失礼な話なので、口には出しません。
でも生物分類技能検定の問題集を持ち歩く仲間を見ると、妙に焦ります。
 
ヘラヘラと、
きれいでしょー
おもしろいねー
と囃し立てるばかりを自分の役割にして過ごしています。
 
楽しく写真におさめるために、長野県の直売店で入手したキノコで練習をしました。
今年の秋は雨が少なく(私たちの自治体では10月は平年の半分)、頻繁に通っているある温泉地でも絶望的にキノコが少ないらしいです。
 
いつも思います。
生き物の種類が少なくなりませんように。
生き物はどう見ても限りなく面白いです。
そんな地球の楽しみがなくなりませんように。

なめこの胞子